医療脱毛で使用されるレーザー。
主流はアレキサンドライトレーザーとダイオードレーザーなのですが、
このヤグレーザーもしばしば登場します。
ヤグレーザーとは、いったいどんなものなのでしょうか?
今回は、ヤグレーザーについて説明します。
【ヤグレーザーの特徴】
ヤグレーザーは
正確には“Nd-YAGレーザー(ネオジムヤグレーザー)”といいます。
ロングパルスで、波長は1064nmとアレキサンドライトレーザー(755nm)
やダイオードレーザー(800nm)よりも長いです。
体毛は、毛質によって毛根の深さが違います。
太くてしっかりした毛は、産毛などよりも深いところに毛根があります。
波長が長いヤグレーザーは、肌の奥まで届く特徴があります。
そのため、奥深くにある毛根に効果を発揮します。
「奥深くにある毛ってどんなの?」
「はい、一般的にVIO部分の毛や男性の口ひげなどの太くてしっかりした毛のことです」
そしてヤグレーザーは、色黒や日焼けした人などでも脱毛できるのが特徴です。
肌の奥へ届くのですが、肌の表面への反応が弱く、そのうえ黒いものに反応しにくい特徴があるからです。
アレキサンドライトレーザーを引き合いに出しますと、
アレキサンドライトレーザーの波長は短いので、肌の表面のメラニンに反応して
しまい火傷や腫れなどの肌トラブルを起こしてしまうのです。
その故、日焼けした人や色素の多い人などは施術できないわけです。
ちなみにヤグレーザーは、肌の引き締めやツヤなどの効果の可能性もあるとしています。
また、肌深くにある黒系インクの刺青除去にも効果を発揮しています。
施術は冷却しながら行います。
【ヤグレーザーのメリット】
・メラニン色素の多い部位でも日焼けしていても脱毛可能です。
つまり、乳輪や乳首、そして肛門などでも施術できるのです。
※この部位の脱毛を望むならヤグレーザーがあるクリニックを!
ただし、「デメリット」の「痛みがある」の項目もちゃんと読んでからにしてください。
・産毛にも効果があります。
・ダイオードレーザーよりも毛ほう炎(毛嚢炎・毛膿炎とも呼ばれる)になることが少ないです。
【ヤグレーザーのデメリット】
・他のレーザーより、脱毛効果が弱いといわれています。
※とは言え、医療脱毛なので脱毛サロンのフラッシュ脱毛より威力はあります。
・痛みがある
どのレーザーも「痛み」はありますが、ヤグレーザーは肌の奥深くまで届く分「痛い」のです。
ヤグレーザー>アレキサンドライトレーザー>ダイオードレーザー
の順で痛みが強いと感じる人が多いです(個人差あり、部位によっても違いあり)
メラニンがある部位でも使用可能なレーザーなのですが、
メラニンがある部位こそ、痛みを強く感じる敏感な場合が多いです。
ですので、痛み覚悟で施術するようになってしまうのですが、
麻酔などの痛み緩和の方法もあるので、まずは相談してからにしてください。
(麻酔は塗るタイプや鼻から吸う笑気麻酔が主流です)
・麻酔クリームがあまり効かない
ヤグレーザーは肌の奥深くへ届くレーザーです。
そのため、表面に塗る麻酔は肌の奥へは届かないのです。
塗らないよりは塗ったほうが痛みは我慢できるのですが、麻酔に頼れないと思っていたほうがいいかも知れません。
・マシンが少ない
クリニックに導入されているところが少ないです。
【ヤグレーザーの使われ方】
脱毛効果が他のレーザーより弱いのに、痛みが一番強い・・・。
そんなヤグレーザーのメリット・デメリットの点からみて、
単独の使われ方よりも、アレキサンドライトレーザーやダイオードレーザーのアシスト的な使われ方をしています。
【ヤグレーザー脱毛後のケア】
・当日は入浴はさけ、シャワーのみ
・お酒を飲んだり、ハードな運動はしない
※体の体温をあげることになり、肌トラブルの原因となることが考えられる
・しっかり保湿する
・日焼け止めを塗ること
【ヤグレーザーに向く人】
・日焼けした人
※とはいえ、あまりにも焼きすぎたらNG
・色黒の人
・長年自己処理で肌が黒ずんでしまった人
・シミの多い人
・乳首や乳輪のムダ毛を脱毛したい人
・剛毛な人
・ある程度痛みに強い人
・男性でひげ脱毛したい人
【ヤグレーザーに向かない人】
・痛みに弱い人
・全身脱毛をしたい人
※痛くてガマンできない部位があるかもしれないのでリスクがあります
【ヤグレーザーは脱毛だけではありません】
レーザーの進出は著しく、歯科や眼科でも活躍しています。
ヤグレーザーは歯科治療でも使用されていて、知覚過敏や歯周病の治療としても使われています。
眼科では、後発白内障の治療として使われいます。
やっぱりレーザーってすごいですね。!
★★まとめ★★
・ヤグレーザーの特徴
・ヤグレーザーのメリット
・ヤグレーザーのデメリット
・ヤグレーザーの使われ方
・ヤグレーザー脱毛後のケア
・ヤグレーザーに向く人
・ヤグレーザーに向かない人
・ヤグレーザーは脱毛だけではありません
ヤグレーザーは、体質的に色黒の方や色素沈着が多い方の救世主のように思えますが、
痛みが強いところがネックです。
現時点では、メンズ脱毛クリニックがメインとなって使用しています。